アイスランド銀行の破綻、ダーリング英財務相のせい?

前日のエントリにも書いたのですが、例のアイスランドの預金についてこんなFTの記事が。

Transcript challenges UK position on Iceland

これによると、10/8にBBCのRadio 1でアリスター・ダーリングが「アイスランド政府は昨日、義務(預金を全額保証すること)を遂行するつもりはないと言った」と発言したため、英国内の預金者がパニックになったらしい。
それで取り付け騒ぎが起きて、カウプシング銀行などの財務がさらに弱体化することになったと。


ただ、FTが入手した情報によると、10/7にアリスター・ダーリングとアイスランドのMathiesen財務相は確かに電話で話をしているのだが、こんな内容だったらしい。

AD:ロンドン支店の口座*1にある預金はどうなるんですか。
Mathiesen:規定に基づき、預金には保険がかけられています。詳細については、英国にお送りした文書に書いてあります。その資金については政府から援助を受けられることになっています。
AD:それでは、預金者の預金、1万6000ポンド程度だと思いますが、これは全額返金されるのですか?
Mathiesen:それについてはですね、そうなればと思っています。今ここで、全額保証されると断言はできません。ですが、今この問題解決のために努力しています。長引かせたくないので。


「保証できる」とここで確約はできないが、保証できないとも言ってないわけですな。

*1:ランズバンキのオンライン口座「Icesave」に英国内で30万人が口座を持ってるらしい