カンファレンスの感想つづき。

ニューシティ・レジデンス投資法人の破綻ですが、例の池袋の280億の物件の取得契約を結んだ時に「ファイナンスできなかったら、買えなくてもペナルティなしでっせ」条項(=ローン特約)をつけなかったのはバカだ、みたいな報道があるそうです。私は寡聞にして知らなかったのですが。
それに対して、プレミアリートの安武社長が「事業法人の不動産取引慣習に、ローン特約なるものは存在しない」と言いきってらっしゃいました。
一応、ほかのリートの関係者にも聞いてみたのですが、上場時の調達資金で物件を買う場合の契約で特約をつけることはあるけど、普通の物件取得時に特約をつけることはないそうです。「そんなことしてたら誰も売ってくれないし、特約なしでいいですよという買主のほうに売られてしまう」とか。


リートってのは、不動産証券化商品というだけあって、不動産であり金融なので、どっちもよく知ってる人は報道関係者にあまりいないような気がする。私ももちろんそうです。
また、投資法人の関係者も、不動産畑から来た人か金融畑から来た人かで、考えも姿勢もかなり違うので、そこがおもしろいところでもあるんですが。


とはいえ、こういうことになるといけないので、何らかの対策を講じる必要はありますわな。
そもそも、お金の当てがないのに買う契約をするのがおかしい、という気はします。素人考えでは。
いや、ファイナンスのあてがなくはなかったんだろうけど…